第1章 オリジナル

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そう言いながら、 萌ちゃんはペンでノートをトントンと弾く。 『ちゃんと考えて質問した方が良いぞ萌?』 余裕の表情を浮かべながら瞬は萌ちゃんの顔を覗き込む。 『ん~……。』 僕は自分のノートを見つめて質問に答える準備をし萌ちゃんの質問を待つ。 『じゃあ、最後の質問ね! 飲み物の中の睡眠薬は即効性の物?』 『いや、即効性の物じゃないよ。よし、最後の質問も終わったし、そろそろ答えを聞かせて貰おうかな。』 瞬と萌ちゃんを見ながら僕が言うと、瞬が萌ちゃんに言う。 『萌から先に答えて良いぞ、 俺は最後にする。』 眉間にしわを寄せながら萌ちゃんが口を開く。 『何かずるいなぁ!私に先に答えさせてる間に考える気でしょ?』 『俺は先に答えても良いぜ? でも、俺が正解なら萌にポイントは入らないぞ?』 『分かったわよー…。』 萌ちゃんは僕に向き直り自分の推理を話す。 『じゃあ、まず犯人から答えて貰えるかな?』 『犯人は殺害された人の母親ね!』
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