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僕の名前は水部 時耶。春咲中学に通う何処にでも居る中学生だ。
今も、机に頬杖を付き窓から外を眺めている…。
『時耶、帰らないのか?』
『瞬はもう帰るの?』
今僕に話掛けたのが、中学時代の親友で、僕に推理の知識を教えてくれた少年。
遥奈 瞬
『帰りに俺の家寄って行きなよ?どうせする事ないんでしょ?』
『そうしようかな…。家に帰っても誰も居ないし。』
この頃から母さんは、出版の仕事で家には居なかった。
父さんも考古学の調査で家を空ける事は珍しく無く、夜遅くまで一人というのがお決まりになっていた。
『じゃあ、行こうぜ!』
瞬は、僕と違い頭も良く運動も得意で女の子からもモテテいた。
『ちょっと、待って!鞄に教科書入れないと。』
慌てて机から鞄に移す…。
『よし、行こう。』
僕と瞬はいつも一緒に居る事が多かった。
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