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僕と瞬は倶楽部にも入らず帰宅部である。
瞬の方は色々な倶楽部から誘いを受けている様だったが、何時も断り続けていた。
『ねぇ、瞬。』
『ん?何?』
『瞬って何で倶楽部入らないの?』
『アァ…。俺は推理部部長で時耶が部員だからさ。部室は俺の部屋ってね!』
僕達は良く瞬の部屋で、トリックを自分達で作り互いに解きあって遊んでいた。
『僕の事なら気にしないで良いよ?』
『何も気にして無いって…。俺もこっちの方が楽しいしさ。』
帰り道でこんな話をしたのを覚えてる。
この頃の僕は自分に自信が無くいつも誰かを気にしていた…。
今も気にしてるか…。
瞬の家と僕の家はかなり近所で、瞬の部屋の窓から僕の部屋が見える。
『オバサン帰って来たら解るし、一石二鳥だろ?』
『それは、そうだけどね。何時も遅くまで居るし、瞬のオバサンに迷惑掛かる。』
『母さんは気にして無いよ?』
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