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『小テスト有ったんだ!で、成績は?』
興味有り気に萌ちゃんが聞く。
『あぁ、次の時間に解るよ…。それより萌、早く着替えて来いよ。どうせお前も推理ゲームするんだろ?』
その言葉に少し微笑み、
『今日は絶対負けないんだからね!私が来る迄始めちゃ駄目よ!』
そう言い、ドアを閉めた。
歩いて行く音を確認してから、僕は瞬に言った。
『危なかった…、変な事瞬が言うからだよ?』
『まあ、良いじゃないか!バレて無いみたいだし!』
僕と瞬は推理ゲームの準備を済ませ萌ちゃんが来るのを待つ。
推理ゲームというのは、自分で考えたトリックを順番に言い合い、正解すれば1点が入り、不正解だと手に入れた点数が減点される仕組みになっている。
最終問題後に一番点数の多い人が勝つという結構単純なゲームだ。
単純ながら問題は難しく、
僕の成績はいつも悪い。
萌ちゃんに負ける事もしばしばあった。
コンコンッ!
と今度はドアをノックした後に萌ちゃんが入って来た。
『良し!来たな、早速始めようか!』
『今日の私は一味違うんだから!』
自信満々で萌ちゃんが言う。
『今日は僕から問題を出すよ!』
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