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僕は、瞬にそう言い、次の質問を待つ。
二人はノートに解った事を書き込み、考えを巡らす。
『よし、今度は俺が質問するね!凶器が見付かって無い様だけど、腕の傷はどんな感じ?後、傷の有る腕はどっちだい?』
質問は、瞬が聞いた様に、関係の有る事柄だけ、二つ迄織り交ぜて良い。
『傷は鋭利な刃物で切った様な綺麗な切口だよ。傷の有る腕は左手だね。』
瞬の質問に答えた僕は、二人に見えない様に、問題ノートを覗き確認する。
『二回目、部屋に争った形跡や誰かが尋ねた形跡は有るの?』
中々鋭い事を聞いて来るなぁ。
『部屋には争った形跡は無いよ。でも、テーブルの上には、コップが2つ置いて有り、飲み掛けのジュースが残っていた。』
『ふ~ん…。誰かと会って居たのかしら?』
ノートに書き込みながら萌ちゃんが呟く。
『次の質問!飲み掛けのジュースから薬物は検出されたの?』
『微量の睡眠剤が検出されたが、普段から睡眠剤を服用していたので、飲まされたのか、自ら飲んだのかは不明だよ。』
瞬が口元を指で擦りながら目を瞑る。
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