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その夜、寝ようとベッドに入ろうとしたら、フェリシアーノがやってきた。
「ヴェ…」
「何だよ。寝ないのか?」
俺はフェリシアーノを見る。
よく見ると手には枕が…。
「兄ちゃん、一緒に寝ていい…?」
「……は?」
フェリシアーノの申し出に俺はきょとんとした。
その隙にフェリシアーノが俺のベッドに入り込む。
「ヴェー!!」
「あっ、てめっ、何勝手に入ってんだ!」
どかそうにも布団にくるまっているため無理だった。
肩で息をしながら俺は溜息をついてベッドに入る。
「…ちくしょー。こんな年で弟と寝るなんて…」
「俺は小さい頃友達と寝てたよ?アントーニョ兄ちゃんが兄ちゃんと一緒に寝てたって言ってたよ」
「…バカアントーニョが」
俺は顔を隠すように横を向いた。
フェリシアーノはにこにこと笑っておやすみと言った。
しばらくするとフェリシアーノの寝息が聞こえてきた。
…と言ってもヴェーなんだが。
寝るの早えよちくしょー!と内心で叫んでいると、ぎゅっと服を掴まれた。
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