first

2/8
前へ
/277ページ
次へ
それから時間がたち、高校に入学し生活が慣れてきたこの頃。 「ヴェー!おはよールート!菊!」 フェリシアーノはぶんぶんと手を振りながらクラスメイト兼友達のルートヴィッヒと菊に挨拶をした。 「ああ、おはようフェリシアーノ」 「おはようございますフェリシアーノ君」 二人も挨拶を返した。 「俺ねー、今日すっごい夢見たんだよー!」 「どんな夢だ」 「俺が女の子ナンパしてる夢ー!可愛かったなぁ、正夢かな…って痛!!」 ルートヴィッヒがフェリシアーノの頭を叩いた。 「いつもと同じだろう!全く、夢の中までナンパとは…」 ルートヴィッヒが溜息をつくと、菊はくすくすと笑った。 「フェリシアーノ君らしいですけどね。ところでロヴィーノ君はどうしました?」 「ルート達と行くって言ったら一人で行くって言ってた」 「……」 話を聞いてルートヴィッヒは顔をしかめた。 フェリシアーノがルートヴィッヒをロヴィーノに紹介した時、「ジャガイモ野郎!!」と言われ、一方的に嫌われてしまっている。 理由は分かるような分からないような気もするが、出来れば突っかかって来ないで欲しいと思うのが本音だ。
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加