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それから時間がたち、高校に入学し生活が慣れてきたこの頃。
「ヴェー!おはよールート!菊!」
フェリシアーノはぶんぶんと手を振りながらクラスメイト兼友達のルートヴィッヒと菊に挨拶をした。
「ああ、おはようフェリシアーノ」
「おはようございますフェリシアーノ君」
二人も挨拶を返した。
「俺ねー、今日すっごい夢見たんだよー!」
「どんな夢だ」
「俺が女の子ナンパしてる夢ー!可愛かったなぁ、正夢かな…って痛!!」
ルートヴィッヒがフェリシアーノの頭を叩いた。
「いつもと同じだろう!全く、夢の中までナンパとは…」
ルートヴィッヒが溜息をつくと、菊はくすくすと笑った。
「フェリシアーノ君らしいですけどね。ところでロヴィーノ君はどうしました?」
「ルート達と行くって言ったら一人で行くって言ってた」
「……」
話を聞いてルートヴィッヒは顔をしかめた。
フェリシアーノがルートヴィッヒをロヴィーノに紹介した時、「ジャガイモ野郎!!」と言われ、一方的に嫌われてしまっている。
理由は分かるような分からないような気もするが、出来れば突っかかって来ないで欲しいと思うのが本音だ。
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