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「捨てるとかじゃなくて、ただずっとフェリちゃんと離れ離れやったから一緒に暮らしたいと思っとんのかなーと思っただけや。自立みたいなもんやで。それにフェリちゃん、今一人暮らししてるみたいやし、ちょうどええかなって思ったんや」
アントーニョの言葉に俺は考え込む。
フェリシアーノが一人暮らし…?
あのフェリシアーノが…?
俺はまだアントーニョと暮らしている。
………悔しい。
「まぁ、俺らとフェリちゃんが一緒に暮らすんもありかなーとも思うんやけどな?そしたら毎日フェリちゃんとロヴィと一緒なんでー?ほんま楽園みたいやんなぁ、楽園みたいやんなぁ」
一人で何か想像してはぁはぁしているアントーニョを無視して、俺は口を開く。
「フェリシアーノと暮らす」
「……え?」
アントーニョはきょとんとした。
理解できてないらしいので、もう一度、はっきりと叫んだ。
「フェリシアーノと暮らすって言ってるだろこのやろー!!」
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