prologue

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……で、バカ弟…、フェリシアーノと暮らすことにしたんだが。 「兄ちゃんと同じ学校がいいねー」 フェリシアーノがパスタを茹でながら機嫌良く言った。 「はぁ?どこでもいいだろ」 「世界W学園にしよーよ」 俺の話を聞いちゃいない。 溜息をついた。 「…同じでいんじゃねーの」 するとフェリシアーノは嬉しそうに茹で上がったパスタを持ってきた。 「パスタ出来たよー!アントーニョ兄ちゃんから貰ったトマトもあるよー、ヴェ!」 「アントーニョと俺が作ったトマトなんだぞ、このやろー」 「わー、おいしーよ兄ちゃん♪」 素直なフェリシアーノをちらっと見つめる。 …俺だって、素直に言え…、言え…、素……。 「グラ…、……、…うるせー!!」 「えーっ!!何でよ兄ちゃん!!」 やはりフェリシアーノのようにはいかないようだ。
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