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ドカーン
ってな感じに
爆発音が響き渡った。
ここは地下だから響くな。
ってそんな悠長な事は行ってられない。
逃げるか。
「……こっち」
13と名乗る
少女が俺の手を引っ張り
そう言ってきた。
いやー、
力あるな。
俺が引きずられているよ。
とりあえず
13に連れられ
外に出た。
そこは
何か普段の場所とは違う感じがした。
「なんだ……これ」
周りはドーム型に
薄く一色のまくがはられている様な空間があり、
さらに同色のライトが降り注いでいる感じだ。
色は黒、
暗く感じる。
「……来る。気をつけて」
13がそう言うと同時に
前にある家が爆発した。
そこには
二人の影があった。
「おっ、人間がいるぞ」
「獲物だね」
俺達を見て言ってるらしい。
二人は
片方が長身でベルトを巻いている。
片方は少年に見える。
何故だか震えが止まらない。
まるで肉食獣を前に自分が何も持たず立っている気分だ。
「おい坊主、悪く思うな」
そう長身の方が言うと
猛スピードで俺の前までやって来た。
「な?なんだってんだ」
ああ、
終わったな。
さようなら……
お父さんお母さん妹よ……
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