これは誰なの?

7/7
前へ
/55ページ
次へ
「奥義!爆裂弾!!」 やはり厨二臭い名前だ! ってこれってまさか…… 「避けて」 13の声と同時に 爆発音と爆風が襲いかかってきた。 俺はとっさに 左に避けた、運よく 爆発に巻き込まれなかった。 「13!」 逆に右に避けた13は直撃だった。 「……」 爆発の煙の中から出てきたのは 無傷の13だった。 「……私は強化型の接近タイプ」 そう言うと13は目にも止まらぬ速さで 二人組の懐へ入り、 拳を腹にあてた。 「がはっ……どこにそんなちから……が」 二人の男は倒れた。 ものすごい威力だったのだろう、気絶しているようだ。 13は二人組から目をはなし、 俺の方を向いた。 「……ベルトを破壊して」 俺は13の言う通り ベルトを破壊した。 力が湧いている状態だったからか 簡単に砕けた。 ベルトが砕けたとたん 長身の男は スーツ姿になった。 「な……なんだったんだ」 「これがファイターの戦い、辞めるなら今しかない」 俺は13の顔を見た。 まだ少女といえる顔なのに その表情は真剣であり、 迫力があった。 しかし、どこか寂しそうでもあった。 俺は…… 「とりあえず家に帰ろうぜ」 逃げた……
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加