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       「綺麗!!」  俺の隣では、中学の頃から  付き合ってる宏太が騒いでいた。  今日は高校の入学式。  真新しい制服に身を包み、  俺と宏太はこれから3年間通う  学校の前に立っていた。  この辺りじゃ少し有名な  私立の男子校。  俺と宏太は、校舎が綺麗って  理由だけでこの高校を受験した。  今日から完璧なこの高校の生徒。  高校生って言葉だけで  心が自然と躍る。  「早く入ろう!?」  可愛く笑って俺の腕を掴み、  校舎へと入る宏太。  そんな宏太の姿に自然と  頬が緩むのが解った。  これから3年…  この高校で宏太と沢山の  思い出を作って行くんだな… .
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