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       「宏太大袈裟!クラス離れたくらいで」  「くらいじゃないよ!」  本気でショックっぽい宏太を  横目に、俺は自分の番号の次の人の  名前を確認した。  「山田……か」  在り来たりな苗字。  でも下の名前は涼介で結構  カッコいい感じ。  仲良くなれるかな?  「光…教室行こう……」  異常なまでにテンションが低い  宏太とクラスに向かった。  「光と離れたくない!!」  普段は絶対に言わない様な  可愛い言葉を連発させる  宏太に俺は笑ってみせた。  「大丈夫だって!休み時間も昼休みも   会えるんだから!」  「でも………」  「それに違うクラスなんて初めてじゃん?   きっと楽しいよ」  俺はそれだけ言って、  宏太をおいて、自分の  クラスへと入った。 .
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