10人が本棚に入れています
本棚に追加
詩織「ありがとう。でも、今日のお礼はしたいな。」
そう私が言うと龍君はいきなり私の頬を両手で掴んで……って!
詩織「近い、近い!///」
私は龍君の手を退けようとするけどやっぱり男の人の力には敵わない…。
わぁ…龍君の顔よく見たら格好いいなぁ。
…じゃなくてっ!
ど、どうしよう…
私が龍君と恥ずかしくて目を合わせられなくって閉じると、おでこになにかが当たった。
私はびくびくしながら目を開けると龍君はにっこり笑っていた。
龍「お礼。もらったから。(笑)」
詩織「…え?」
龍「なに?物足りない?おでこにキスだけじゃ(笑)
唇にして欲しかった?(笑)」
…ほんとにさっきまでの龍君とは違いすごく明るかった。
詩織「い…」
龍「胃?」
詩織「いやー!」
龍「なんだよ…叫ぶことないじゃん。お前がお礼したいって言うからじゃん?それに唇な訳じゃないんだから」
詩織「そうだけど…」
龍「だろ?…てか雨やんだみたいだな。俺、帰るな。」
詩織「う…うん。ばいばーい…」
龍君なに考えてるのー!?
詩織「…私も帰ろ…」
★龍side★
詩織「よいしょっ…と!」
龍「やっと終わったな。」
俺と詩織はプリントとダンボールを運び終えた。
詩織「うん!」
龍「帰るか。」
俺がそう言うと詩織はこっちを向き、頷いて、俺のいるドアの方に近づいてきた。
詩織があともう少しでドアのところに来そうな時に…
ゴロ…ゴロロロロ…
と雷の音が聞こえた瞬間詩織は床に座り込み叫んだ。
龍「お前、昔も今も変わってないな。雷が大嫌いな所。」
詩織「だって~!(泣)」
詩織は今にも泣きそうな顔をして言った。
龍「しょうがねえ…雷が収まるまでここにいるか」
俺は詩織だけここに置いていくのは可哀想だと思いそう言った。
詩織「ごめんね、ありがとう。」
龍「別にいーよ。」
ピカ…ゴロロロロ…
そんな会話をしていたらまた雷がなった。
詩織「きゃあ!」
ドンッ…
詩織はまた驚き、俺の方に来てぶづかった。
詩織「ご、ごめん龍君…」
龍「いや、いいよ。胸なら何時でも貸すぜ?(笑)」
俺は詩織を怖がらせないように冗談で言ってみたら。
…ら?
詩織「…胸はいーや。腕…掴んでてもいーかな?」
詩織は真顔でそう言った。
.
最初のコメントを投稿しよう!