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「お母さん、あの子だぁれ…?」
「あの子はね。詩織のー」
ピピ…ピピピピピ
詩織「ん…ふぁぁぁ。また…あの夢…」
私は川瀬詩織(かわせしおり)ここの所、私はあの夢ばかり見ている。
そしていつもあそこで目が覚めてしまう。
そのお陰で私はいつも夢の続きが気になってしまう。
私の…なに?
詩織「まぁ、気にしてもしょうがないか!」
私はそう言うとキッチンに行った。
母がいない分、私が頑張んないと!
ペチン!と自分の頬を叩いて私は料理を作り始めた。
詩織「今日はー…んー…魚焼いて…味噌汁に…卵焼き…かな?」
私は独り言を言いながら料理を作る。
お母さんが亡くなったのは私が小学4年生の頃。
最初は家事なんて私は全然できなかった。
でも…
「おはよー!お姉ちゃん。」
詩織「おはよ!志穂」
いけないいけない!
こんなこと思い出してる暇はないんだった!
詩織「ほらっ!志穂!そんなのんびりしてないで早く服着替えて!」
志穂「…はぁい。お姉ちゃん、瀬菜は起こさなくていーの?」
私には妹と弟がいる。
妹の志穂(しほ)に弟の瀬菜(せな)
「あー(汗)もうそんな時間?いま起こすよ」
私はそう言って瀬菜の部屋に行き、瀬菜の布団を剥がし、瀬菜を起こす。
詩織「こらー!早く起きなさい!転校そうそう学校遅刻するよー!」
瀬菜「…眠い。詩織姉ちゃんそれ頂戴?」
詩織「駄目よ。起きなさい!」
瀬菜「いーじゃんちょっとくらい。」
そう言って瀬菜は私から布団を取ろうとする。
…もうこうなったら…
詩織「瀬菜!いい加減起きなさい!起きないと瀬菜の分のご飯今後一切作らないわよ!?」
瀬菜「…!それはやだぁ!起きるから詩織姉ちゃんそれだけはやめて!」
詩織「はいはい。わかったから。ご飯もうすぐできるから着替えておいで。」
瀬菜「うん!」
瀬菜の返事を聞き私は部屋を出て、キッチンに行った。
詩織「…ん。よし!できた!」
それと同時にドアが開いてお父さんが入ってきた。
詩織「お父さん、おはよー!」
父「おう!おはよ詩織!」
それからみんな集まり朝食を食べてから志穂と瀬菜はすぐ小学校に向かった。
瀬菜は小学五年生。
志穂は小学六年生になった。
私もそんなにのんびりしていられないので、素早く洗い物を終わらせ学校に向かった。
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