学校は元男子中!?

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私は今、自分の教室に歩いている。 転校生、と言うことで先生と一緒に。 先生の名前は柏木圭吾(かしわぎけいご)と言うらしい。 先生「川瀬さんはなんの教科が好き?」 そう言って私に聞いてくる先生。 詩織「教科…ですか?んー…家庭科…ですね」 先生「そうなんだ。いい奥さんになるんじゃない?」 あの… 奥さんって… 私まだ中3になったばかりなんですけど(汗) 詩織「そうですかね?」 なぁんて…思っても言えませんがね。 先生「うん。僕も早く結婚したいですよ。」 そう言って何故か学校についてきたお父さんに先生が苦笑いしながら言った。 父「先生…失礼ですがおいくつですか?すごい若そうですが…」 先生「24ですよ。」 父「それなら、まだまだ大丈夫ですよ。」 先生「ありがとうございます(笑)」 そんな先生とお父さんの会話を聞いて何故か笑顔になる。 先生はすごく優しそうな人。 それに格好いいと思う。 先生「あ、着きました。ここですよ。」 父「じゃあ、詩織のこと、よろしくお願いします。」 先生「はい」 先生がそう言うとお父さんは来た道を通って帰っていった。 先生「はぁ…疲れたぁ。あ、お前俺が呼んだら入ってこいよ?」 …!? 誰この人! さっきの優しそうな顔からすごくめんどくさそうな顔になって「僕」も「俺」になってるんですけど…。 先生「…びっくりした?実はこっちが素だから。じゃ、お前、待ってろよ?」 「…はい…」 私はなにも言えず返事だけした。 先生は私の返事を聞いて中に入っていった。 それから5分位たち… 先生「入っていーぞ」 って先生の声がして私は中に入った。 教室の中は私が入るとざわついていて、私は周りを見渡すと… 詩織「な…なにこれー!?(泣)」 叫んだ。 「…は?」 私…今、女の子1人しか見付けられなかったんだけど…? しかも誰かが「は?」って言いませんでした…? 「お前もしかして…」 な…なに!? 「川瀬…詩織…?」 1人の男子が私を指差しながら言った。 てか…なんで私の名前しってんの!? 詩織「そ…そうですけど…」 私がそう言うとその人は「やっぱりか…」といって私に「俺のこと覚えてねえの?」と言ってきた。 .
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