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詩織「…何処かでお会いしましたっけ…?」
私は見覚えのない男の人にビクビクしながらそう言った。
「はぁ!?」
詩織「ひっ!…ごめんなさい!覚えてないです!」
「龍やめなって、その子怖がってんじゃん」
私が怖がっているとまた違う人がそう言った。
でも…ちょっと待って?
詩織「龍君…って高松って苗字だったりする…?」
「そうだよ~」
また違う人が私の問に答えた。
でも、やっぱりそうだったんだ!
詩織「やっぱり!龍君、久しぶり!あの時はありがとね。///(照)」
龍「…お前気付くの遅くね?てかそこ照れるとこじゃないから。」
詩織「だって…あそこで龍君が助けてくれなかったら私…っ!(泣)」
先生「こら!龍!早く座れ。川瀬は泣かないで自己紹介すれ。」
龍君は座り、私は自己紹介を始めた。
詩織「川瀬…詩織です。家の都合でこっちに引っ越してきました。よろしくお願いします。」
「はいはーい!質問でーす。」
先生「なんだよ」
「詩織ちゃん、なんでここに転校してきたの?」
なんで…って…
詩織「家の都合でです」
「じゃなくてーなんでこの学校にしたんですか?」
意味わかんない…
詩織「なんでって…」
「ここ、去年まで男子中だったのになんでここに来たのか聞きたいんだよね。」
詩織「…え?」
今、なんか男子中とか聞こえませんでした?
中学生で男子中って…
「だから。ここ去年まで男子中だったの」
詩織「ありえないでしょー!?」
「ありえます。だってほんとのことだし。」
とまた違う人が私にそう言った。
詩織「…あれ?じゃあなんでこのクラスにもう1人女の子がいるの?去年まで男子中ならいない方が自然なんじゃ…?」
「私は今までここより遠いところにいたから今年ここに来たの。だから3年生には女の子2人に2年は0、1年は25、6人って聞いたよ。仲良くしよーね!詩織…って呼んでもいいかな?」
詩織「そうなんだぁ…全然いーよ!」
「ありがと!私は楓。よろしくね!」
詩織「じゃあ私も楓って呼んでいーかな?」
楓「いーよ!私ちゃん付け苦手だから(笑)」
詩織「ありがとー!」
先生「なんか話逸れてないか?…まぁ、いっか。川瀬!」
詩織「はいっ!?」
先生「お前の席は窓際の一番後ろだ。」
ま…まじですか!?
「「やったー!」」
私と楓は喜んだ。
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