15人が本棚に入れています
本棚に追加
これで壮介がこっちに来た理由はわかった。
とはいえ、どうしょう。
壮介記憶ないし…仮にも好きな人と同棲なんて。
それって…。
ス・テ・奇ぃぃぃ~!!
「は…!?」
危ない危ない。
危うくアッチの世界へ浪漫飛行する所だった。
ふっと視線を感じたのでそちらに目を向けると
壮介がガタガタ震えながらこっちを見ていた。
「……………。」
壮介の気持ちはよく分かる。
私だって壮介の立場なら同じリアクションをとっただろう。
でもねっ!!好きな人を思ってやってしまう乙女の奇行は笑って許すのが男ってものよ。
それを好きな人からそんな眼で見られたらいくら私でも…泣いちゃうよ?
折れかけた心を壮介とのこれからを考えることによって無理やり立て直すことにした。
食費と家賃おばさんが出してくれるって言ってたし幸い私は大学の寮には入らなかったから壮介が一緒に暮らしても問題はないよね?
それにいつまたあの変態ストーカー野郎が来るか分からないから記憶喪失の壮介でもいてくれたら心強い。
そうよ!!ストーカー対策の為に壮介と一緒に住むの。
他意はないわっ!!
だから壮介いつまでも猛獣の檻に入れられた羊みたいな顔しないでぇぇえ!!
最初のコメントを投稿しよう!