卵が先か、鶏が先か

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「それじゃあ、水に潜ってみようか」 「う、うん」 葵の言葉に頷くが、それ以上、桃子は動かない。いや、動けない。拳を握ったまま、水面を睨んだ桃子がプルプルと震え出す。 無理は禁物なので、葵は別の提案をした。 「昨日やった、顔つけるのを復習しようか?」 「……うん」 再び頷き、今度はおずおずとだが水に顔をつける。
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