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「生まれ変わったら雪華になる・・・」
舞う雪を見ながら紅葉はつぶやく。
「沖田さんはそう言っていました」
「総司が?」
「そして私の上に降り積もる、って。私は全部雪玉にして投げるって言ったんですけど、それ以上に降るって」
「総司に積もらせてたまるか。全部薙ぎ払ってやる」
土方は紅葉の肩に顔を埋める。
「紅葉には誰も触れさせない」
「何も本気にしなくても」
土方が黙る。
「・・・歳さんもしかして妬いてますか?」
答えはない。
紅葉は嬉しくなって、ついくすくすと笑ってしまった。
急に土方は紅葉を離すと、ぴしゃりと窓を閉めた。
そして布団に潜り込む。
紅葉はその様子を唖然と見ていた。
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