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「この間西洋の食事処に連れていかれたんだがな。いや、驚いたよ。何て言ったかな・・・・れふと・・・・・・」
「レストランのことですか」
さらりと言った紅葉に、島田は驚いた。
「おお、そうだ。よく知ってるなあ」
「大鳥さんに連れて行っていただいたことがあるので」
紅葉はほろ酔いで、つい口がすべった。
その瞬間、土方の鋭い視線が突き刺さる。
しまった。
大鳥と知り合いということは、機を見て言うつもりであった。
しかし食事に出かけたというのは言おうかどうか悩んでいた。
「大鳥さんと?」
島田がたずねる。
土方は無言だ。
酔いが急速に醒めていく。
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