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「生まれ変わったら、必ず一緒になろう」
土方が囁く。
「そんなに・・・・待てません・・・・・・・・・今一緒に・・・・・・・・・」
涙が溢れて言葉にならない。
土方が紅葉を引き離す。
待って、まだ。
「頼む」
土方は傍に居た商人風の男に、紅葉と紅葉の荷物を預けた。
待って。
嫌だ。
まだ・・・・・・・・
男は動こうとしない紅葉を無理矢理船に乗せる。
「歳さん! 嫌! 歳!!」
紅葉は叫ぶ。
男の手を振り解き、船を降りようとする。
だが、男の力は強く、それを許してくれない。
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