紅梅散舞

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「全く紅葉は泣き虫だな」  沖田の手が紅葉の頬に伸びる。  しかしそれは寸前で遠ざかる。 「待って、沖田さん・・・・・」  紅葉は沖田を追いかけた。  その先に光が溢れる。  眩い光の中を紅葉は駆ける。 「紅葉」  その顔は影になり見えない。  だが紅葉にはそれが誰かはっきりとわかった。 「歳」  紅葉はその影に向って飛び込んだ。
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