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小学1年生の冬。
あたしは家族と旅に出る。
地元から離れ新しい場所へお引っ越し。
最初は、どきどきとわくわくで
いっぱいだった。
友達と離れるのは悲しかったけど
でもこれから始まる新しい生活が
楽しみだった。
新しい家。新しい環境。新しく通う学校。
不安なんて1つもなかった。
普通なら友達できるかな?
とか勉強ついていけるかな?
って不安でいっぱいなはずなのに。
「なっちゃん、行く準備できた?」
とお母さん。
「できたー☆」
今日から新しい学校へ行く。
初めて歩く道。
お母さんと話ながら学校へと向かった。
学校に着くとあたしとお母さんは
校長室で待つようにと言われていたので
校長室に入った。
「失礼します」
「どうぞ」
優しそうな校長先生が出迎えてくれた。
「今日から、よろしくお願いします」
とお母さんが挨拶したあとに、
あたしも挨拶する。
「もうすぐ担任が参りますので
もう少しお待ちください」
と校長先生は言った。
「どぅ?緊張してる?」
校長先生はあたしに問いかける。
「ぜんぜん☆」
「そっかあそっかあ。友達いっぱい出来るといぃなあ!」
「うん!!」
…コンコン
「どうぞ」
「失礼します」
優しそうな女の先生が入ってきて…
「なつさんの担任を受け持つことに
なりました。よろしくお願いします」
「こちらこそ娘をよろしくお願いします」
「じゃあ行こっか」
「はぁい☆」
「なつ頑張りなさいよ」
「うん!ばいばーい」
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