転校生

2/3
前へ
/169ページ
次へ
小学1年生の冬。 あたしは家族と旅に出る。 地元から離れ新しい場所へお引っ越し。 最初は、どきどきとわくわくで いっぱいだった。 友達と離れるのは悲しかったけど でもこれから始まる新しい生活が 楽しみだった。 新しい家。新しい環境。新しく通う学校。 不安なんて1つもなかった。 普通なら友達できるかな? とか勉強ついていけるかな? って不安でいっぱいなはずなのに。 「なっちゃん、行く準備できた?」 とお母さん。 「できたー☆」 今日から新しい学校へ行く。 初めて歩く道。 お母さんと話ながら学校へと向かった。 学校に着くとあたしとお母さんは 校長室で待つようにと言われていたので 校長室に入った。 「失礼します」 「どうぞ」 優しそうな校長先生が出迎えてくれた。 「今日から、よろしくお願いします」 とお母さんが挨拶したあとに、 あたしも挨拶する。 「もうすぐ担任が参りますので もう少しお待ちください」 と校長先生は言った。 「どぅ?緊張してる?」 校長先生はあたしに問いかける。 「ぜんぜん☆」 「そっかあそっかあ。友達いっぱい出来るといぃなあ!」 「うん!!」 …コンコン 「どうぞ」 「失礼します」 優しそうな女の先生が入ってきて… 「なつさんの担任を受け持つことに なりました。よろしくお願いします」 「こちらこそ娘をよろしくお願いします」 「じゃあ行こっか」 「はぁい☆」 「なつ頑張りなさいよ」 「うん!ばいばーい」
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加