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「1時間半も通学ってダルくね?
転向して来た方が良くない?」
「うん、そうなんだけど、あと4ヶ月で卒業だから…、高校は近くを受験するつもりにはしてるから、卒業するまでは今までの学校を通うよ」
のぞみは、気さくな笑みを見せると、手を振り外へ出ていった。
「―――のえる、お前もご飯早く食べて学校に行きなさい」
「は?
いくらなんでも早すぎだし…」
後ろから叫ぶ慎吾に言い返し、慎吾がいるキッチンに向かう。
“ガチャ…”
リビングのドアを開けると、慎吾がキッチンでイソイソと食事の準備をしていた。
「―――息子には今までそんな事しなかったくせに、娘になるとえらい態度が違うね」
気が付けば、慎吾に嫌みを突きつけていた。
「そんなの当たり前だ
お前は1人でも強いからな」
「は?」
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