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―――夕方―――――――――――――― 柚李は目を覚まし、起き上がった。 柚「っ!?」 ま、また私、下着だけに……//ていか、ここはどこ?なんでベッドの上!?……いや、落ち着け私!思い出せ……生徒会室で波音先輩のピアノに感動して泣いちゃって、いきなり森先輩に抱き締められてキスされて……。あぁっ!そうだ私、あのまま気を失ったんだ。あー、先輩達の前でなんて醜態を……。 柚「はぁっ…。」 大きな溜め息を吐きながら、窓から射し込む赤い光に目を細める。 眩し……っ。 そのままベッドから降りると、脱ぎ散らかされた柚李の制服があった。 ブラウスだけ羽織り、窓から外を見る。 柚「…あれ?この庭、見たことあるような…。」 どこだったっけ?と考えること数分。 柚「あっ!朝、学園で通った庭だ!…ということは、ここ学園!?」 改めて部屋を見回すと、大きなベッドに大きなクローゼットが2つ。そして扉が3つに窓が2つ。奥の2つ扉のうち左の扉は少し開いて、光が漏れている。更にトントントン…と何かを叩いてるような音がしている。 誰かいるの…?…行ってみよ。 柚李はソッと扉を開け、中の様子を伺う。 そこにはたくさんの書類が積まれた大きな机と椅子、大きなソファ、窓と扉があった。 音がするのは、この扉の向こうから…? 柚李は扉を開けた。するとそこは見覚えのある生徒会室のキッチン。しかも、キッチンに立つ人を見ると…。 柚「…森先輩…?」 手際良く料理をしている森がいた。 すると、森が柚李に気付いた。
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