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―森SIDE― バタンッ 柚李が生徒会室を出てからさっさと食器を洗い、自分の部屋に戻る俺。 …あ。タオル渡すの忘れてたな。 あいつ、着替え持って風呂場にいったか?一応、タオル渡すついでに着替えも持っていくか。 さっき届いた柚李の荷物からテキトーに服を選んでタオルと共に洗面所に置いておく。 するとその時、風呂場で体を洗う柚李のシルエットが目に入った。…どうやら柚李は気付いてないらしい。 このまま俺も入って…いや、それはいかんな。出会って1日も経ってないのに、いきなり一緒に風呂はさすがにまずいか……。 やれやれと洗面所を出て部屋に戻る。 …俺は、女に惚れ込むタイプじゃなかったんだがな…。今まで女なんて煩くてしつこくて面倒だと思ってた。 だが、柚李は違う。あいつが笑うと俺まで嬉しくなるし、あいつが泣いたら俺まで悲しくなる…。 キスしただけで赤くなる純粋な柚李が可愛くて仕方ない…。 ふぅっと溜め息をつき、椅子に座る。 …生徒会の仕事が残ってたの忘れてたな…。 時計を見ると既に夜2時をきっていた。 …今からやると、間違いなく徹夜だな…。 更に深い溜め息をつき、ペンを持ちながら書類に目を通し始めた。
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