2/12
前へ
/323ページ
次へ
生徒会室に入った森と柚李。2人でソファに座る。 拓「あ!柚李ちゃん、おかえりー。やっぱ部屋にいた?」 ソファから笑顔でこっちを見る拓也。 柚「は、はい…。部屋で机にうつ伏せで寝てました。…そういえば、なんであんなとこで寝てたんですか?」 横にいる森に尋ねる。 森「昨日は書類に目を通してチェックしたり、球技大会のことを考えたりしてたらいつの間にか寝てた。…そうだ。拓也、企画書。」 拓也に向かって手のひらを差し出す。 拓「そ、それがまだ…できてな「なんだと?」 怯えながら話す拓也に追い討ちをかけるように言葉を被せる森。 森「まだ…だと?貴様、俺が言った事を忘れたのか?俺は明日に出せと言ったよな?」 拓也を睨み付け、淡々と話す森。 拓「だ、だって…いくらなんでも…期限が早すぎるんだよ…。」 チラチラ床と森を交互に見ながらボソボソと呟く。 森「男ならはっきりしゃべれ、馬鹿者!…お前は今からここで企画書の続きをやれ。」 ハァッと溜め息をつきながら呆れた目で拓也を見る。 拓「うぅ…。分かったよぉ…。」 俯きながら答える拓也。相当ショックだったらしい。 森「ふん。瑞希、会議の日にちとプレゼンの準備はどうなった?」 紅茶を飲んでいる瑞希に問いかける。 瑞「日にちは今日の放課後に会議室、もちろんプレゼンの準備も整っていますわ。」 笑顔で答える瑞希。 森「よし。雪は放送の原稿はできたか?」 満足そうに頷いてから舞に"いちゃつかれて"いる雪に目を向けた。 雪「舞、離してください。…原稿はここにありますよ。」 そういうと森に原稿の束を渡す。 森「よし。後で目を通しておく。舞、風紀検査の準備はどうなった?」 雪に言われてふて腐れている舞に問いかける。
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!

976人が本棚に入れています
本棚に追加