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Tatsu side
17歳夏…。
何も変わらない毎日。
相変わらずダサい自分。
窓の外を見て溜め息。
竜「はぁ…」
智「たっちゃん?どーしたの?」
この子は山下智ちゃん。通称山ぴぃ。ピンク大好きだから山ぴぃなの。
だからぴぃちゃん。
数少ない友達…親友なの。
竜「ぴぃちゃんー…もうすぐ夏休みだよ?」
智「うーん…そだね。」
竜「夏休みやることないし…」
智「え?たっちゃん、智んちの別荘こないの?」
竜「そうじゃなくて…その…、」
確かにぴぃちゃんといると楽しいけど…、
違うの!女の子は恋人がいて…花火大会とか行ったり…。
でも、ダサいから出来ないよね。
なんか泣けてきた。
はぁ…、
…何かにぎやか…
仁「和ー…数学の教科書貸してくんね?」
竜「…っ…、」
ドキッ…
何だろ…他のクラスの人?…カッコいい…、
和「またー?しょうがないなー…」
和ちゃんとのやりとりをじっと見入ってしまった。
すると男子生徒がこっちを見た。
仁「ふっ…」
竜「…っ」
今、笑った?
私きっと今顔真っ赤だよ…。
仁「んじゃ、行くわ。放課後な?」
和「うん!待ってる!」
…はぁ、でもダサ眼鏡の私よりギャルな和ちゃんのが可愛いし…勝ち目ないよね…。
智「たーっちゃん?」
竜「っ…!びっくりしたーっ。」
竜「さっきからずっと呼んでるし。」
ぴぃちゃんの顔をじーっと見つめた。
ぴぃちゃんもギャルだし…モテるし…うーん。
智「…何?」
竜「……好きな人出来た。」
智「…もしかして今の人?」
竜「…うん、」
智「ふふっ…たっちゃんもついに?智、応援するね?」
竜「うんっ!」
私、変われるかな?
でも、きっと初恋だから頑張れる気がする。
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