第一章

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はぁ…、緊張してきた。 初めて好きな人と放課後一緒に帰るの…。 授業なんて全然耳に入ってこなかったし。 放課後までなんてアッと言う間だったし。 竜「はぁ…」 智「たっちゃん、またため息?」 竜「だってー…」 智「だってじゃないよ。せっかくのチャンスなのに。」 竜「…む…」 智「ほら!赤西くん待ってるんでしょ?」 竜「え…あ!」 智「んじゃ、がんばってね?」 はぁ… がんばってね…か。 どーしたらいーの? 心臓が… …あ、赤西君… ヘッドホン付けてる… やっぱり格好いい…。 仁「…ん、あ…上田。」 竜「あっ…えと…」 仁「何キョドってんの?早くいこ?」 竜「…っ…!」 差し出された仁君の右手…。 どうしよ… 恐る恐る握ると仁君が握り替えしてくれた。 きっと無意識なんだろうな…
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