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「それは上げますよ。魔王がいる場所は本来、進入禁止区域ですから。そこには国の最高防衛部隊が立ちはだかりますからね。私に死んでも配達しろというのですか? 流石に命は金では買えないですからね。100万でこのリスキーな物体を絶対の防衛線の先にある場所に届ける、お客様はどうお思いですか?」
ゴブリンは地面を蹴った。黄土色の土が跳ね上がった。
「分かった。用意するよ。ホント、隅から隅まで悪魔だな」
「ではお支払い方法はいつのも到着してからの支払いでよろしいですか」
「ああ」
ここに1つの契約が交わされた。
「魔王様、私です」
魔王は遠隔通信の魔法を受けた。
「ご苦労、どうした?」
「実は、魔王石の一部がまた手に入りました。そして、これから届けられるそうです」
「なるほど。方法は?」
「黒い翼を持つ悪魔が配達に来るそうです」
「分かった」
「あと、少々言いづらいのですが」
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