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「美弥…美弥…起きなさい。まったくなんでこんな日にかぎって寝坊してるのよ」
眠い目をこすりながら起こしにきた母の見る
「こんな日って?」
「慶ちゃんが婿に来る日でしょ。はやくしないと結婚式に遅刻するわよ」
えっ!?
…夢だ。わかってたけど夢オチだ
明日は慶介と久しぶりのデート。そんなことを考えていたら変な夢を見ちゃったよ
「おはよ」
着替えてリビングに向かう。相変わらず父の姿はない。新しい部署に異動してからときどき慶介に仕事を頼みながら世界初のなにかをつくる気らしい
「美弥、明日は伊勢のおばあちゃんの誕生日だから今日の夜には家出るから悪いけど慶ちゃんに今日、明日夕食は自分で食べてって言っといてくれる?」
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