それは焔の中で

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時間を巻き戻し現在--- 「見た所あなた旅人ですね?」 「ああ、ギルドにゃめんどくせぇから所属してないがな」 「それにしても奴隷?あなたが王族とどういう関わりを持っているのか、大変気になりますが…。死んでもらいましょうか?」 フードを被った人物がそう言った瞬間、カキンバとかいうモンスターの気配が消える。 (!?後ろ---!?) ヒュンッ、と何かが振られるが、急いでしゃがみ難を逃れる。 「ほう、今のを避けるか人間」 「……攻撃の瞬間殺気がだだ洩れだぜ?それじゃ俺は殺れねぇよ」 間合いを空けながら油断なく構えるが、追撃は来なかった。 「カキンバ、この場は任せます」 ジャキッ! 「へい。ちょっと待ちな嬢ちゃん」 俺は立ち去ろうとするそいつに向かい、黒光りした長い銃口を突きつけた。 「……いつの間に出したんですか?ところで、何故私が女性だと?」 「ハッ!俺の性欲を無礼るなよ?ちなみお前のスリーサイズは、B・78、W・65、H・70だ」 「……何者かは知りませんけど、私のBは80ですよ」 「えっ?マジ?」 「ハハッ!嘘ですよ。それより……」 クイックイッ、と上空を指差す女。
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