104人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
「えっと…、あの私…」 焦っているのか周りを見渡してキョロキョロしている
「いいから拾えって。そしたら行かせてやるからよ」
「貴様!その方から手を離せ!」
突然後ろの方から声がした
「?」
声がした方を振り返ると、甲冑を着込んだ団体が数十人ほど見えた
(あれは…、国立騎士団か!?なぜ普段は城の警備と王族の護衛している奴らがこんなところにいる!?いや、今はそれより…)
握ったから手から、女が強ばるのを感じる
(この女…、なにもんだ?)
「貴様ぁ!その手を離せといっとろうが!」
「うぉ!」
しかし、考えをまとめる前に騎士らしき奴が一人斬り掛かってくる
(今はこいつが先か…!) 握っていた手を後ろに引き、女をさがらせる
「きゃあ!」
いきなりのことだったので、女はまた尻餅をついていた
「!貴様!」
騎士が振り落ろしてくる剣を紙一重で避ける
(振りが速い!だが、この狭い路地裏では横振りはできない)
「くっ!早く行け!」
「押すな!バカ!」
(さらに、大人数は入れない)
「この!ちょこまかまかと!」
最初のコメントを投稿しよう!