104人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
女の方もあっという間の出来事について行けなかったのか、ポカーンとしていた
そして俺の方もかなり混乱していた
(どうしてこうなった!どうしてこうなった!)
ダラダラと戦闘中でさえかかなかった汗が、大量に顔をつたう
(オーケー、KOOLになるんだ俺。なんかクソヤベー事になってんが、幸い人質を取っている分やつらはこちらに何もできない!)
「貴様!もはや国家反逆罪で死刑は免れんぞ!」
(…何としてもここを脱出しなければ俺の命がない!)
緊迫した空気をようやく感じ取ったのか、女がハッとした表情でイソイソと立ち上がる
……いや、実際は目の前騎士達と睨み合っててよくわからないんだけどね?
「おい!お前!」
「ひゃ、ひゃい!」
びくりと、女が返事をした
正体に関しては後でじっくり問いただそうと思いながら、次は恐がらせないようにゆっくり喋る
最初のコメントを投稿しよう!