その者、魔を司る者なり

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「?なんて言ってかわかんねぇぞ」 「だ、だから!ゴニョゴニョ………」 「?」 やっぱよく聞こえねぇなぁ。 そんな駄王女を見兼ねてか、クソ騎士が代わりに質問して来た。 「お前が本当にその…、ハジメ……ナイノカ…タイらしい」 しかし、それでもよく聞こえない。だが、真っ赤になってモジモジしているスレイはかなり眼福だった。 (そういや、こいつの服装を確認してなかったな) そう思い俺はマジマジとスレイを眺める。 スーツ姿のように見えるが、ちょっと違う。ファッションに明るくない俺では判断が付かないが、『仕事のできるカッコいい女』って感じがでていてかなり見栄えする。 そこらの男より格好よく見えるだろう。 それが今、顔を赤らめて俺の目の前にいる…………………。 ……………………………!!! ヤッベ、今スゲーナチュラルに襲いかかりそうになったぜ。しっかりしろ俺。んな事すりゃあ逆にギルティされるぞ! 「!?ジロジロ視るな!」 「うぉ」 スレイがいきなり平手打ちして来たが、いい加減慣れていた俺は慌てずその手をつかむ。 ガシッ 「!」 「何すんイブシッ!」
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