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俺の発言はスレイの顔面ストレートによって無理矢理止められた。
「触るな!この変態が!」
「マジでこれ人中入った。誰か、鼻に詰めるもん持って来て」
たまらず膝を着き呻く。えっ?何?なんで今俺殴られたの?
「お前、今まで俺も悪かったからスルーして来たけどね。この件関してはさすがに温厚な俺も謝罪と賠償を要求するぞクソ騎士」
「黙れ変態。ヤレんのかてめーに。弱者に文句垂れる資格はない」
「よかろう、その喧嘩買ってやんよ。ただし負けたらお前開通式な」
「?開通式?意味がわからん」
「ケッ、お高くとまりやがって!俺が勝ったらてめーの○女よこせつってんだよ」
「なな!?」
俺の言葉に後退るスレイ。だが、売り言葉に買い言葉。キッ、と俺を睨み付け、赤く染まった顔で言い放つ。
「いいぃいいいだろう!私が勝ったら残虐の限りを尽くして貴様を嬲ってやる」
「やるわけねーだろ。バカかおめー」
「えっ?」
「えっ」
「…………」
「…………」
「……スレイさんったらやらしー」
「うっさい!バァーカァー!」
「あぁ!待ってくださいよ!スレ~イ!」
そんな捨てセリフを残して、スレイは泣きながら部屋から出ていった。
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