67人が本棚に入れています
本棚に追加
「いらっしゃいませ」と作った笑顔でレジに出た。
スーツを着た2人だったが1人はコミック売り場でジャンプを立ち読みしていた。
もう1人は30代の男性だった。
30代の男性は何も持たずレジにきた。
「君、可愛いね~高校生?」
「いえ、今年から大学生です」
「へぇ~。おじさん誰かわかる?」
微笑んで右斜めに首を曲げる。
一瞬頭に浮かんだ。
もしかしてスカウト?
ちょっと待って、まだ広島に来たばっかまだ心の準備が……………でも、このチャンス逃したら次ない………どうしよう!!
「お客さん?」
店長が来た。レジの前に立った男に指差した。
「タートルの天谷選手!?」
「はい。そうです」
チラッと私の方を見た。
あ、野球選手なんだ…
あの妄想が恥ずかしくなった。
「しかし店長。この子可愛いですね」
顔が近づく。ゾクッとした。
「天谷さん!奥さんいるんじゃなかったすか?」
「全く生意気だなぁ高野わ」
高野!!私は初めて目の前で見た。
坊主から髪の毛が伸びショートカット見たいになっていた。
体は写真で見るよりビシッとしていた。
少しドキッとなった。
最初のコメントを投稿しよう!