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時流れ午後7時。
外は夜と言う事もあって静まっていた。
「美穂ちゃん。もうあがっていいわよ」
店長が店の奥から言った。
「はぁーい」
そう言うと店の休憩所のロッカーから服を出し着替え始めた。
お気に入りの帽子を被りジーパンを履き、長袖のシャツを着て、フード付きの袖無しのダウンを着てた。
鞄を持った瞬間、自動ドアが開いた。
お客さんがきた。
声からして男性だった。
それも2人。先輩と後輩と言う関係っぽい話し方だった。
レジに行かないと、と思ったけど足がすくんだ。
私は自分の服を見た。そして無性に恥ずかしくなった。
この姿で行くのには抵抗がある。でも店長は手を離せない。
行くしかないよね…。
覚悟を決めてレジに向かう。
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