プロローグ

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北海道の夏は短い。お盆を過ぎる頃になると、朝夕の気温はメッキリ下がる。 「海斗‼起きて‼もう昼だよ💢」 双子の弟陸斗の声に、眠い目を擦りながら応えた。 「…朝帰りなんだから寝かせてくれ」 そう、言いつつ布団を頭から被り背を向ける。兄の態度に、ムッとして布団を取り上げた。
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