プロローグ

3/5
前へ
/24ページ
次へ
「‼〰ったく何だよ💢」 「いい加減にしないと、父さんに言いつけるよ‼」 ジロリと睨まれ仕方なく体を起こす。…アタッ💧… 頭を押さえる俺の様子を見つめる弟。さすがに少し後ろめたい。 「…何だよ‼」 「又…喧嘩したの⁉」 「…してねーよ。起こしに来るの珍しいな。何かあった⁉」 「…父さんがね、話したい事があるんだって」 …マジィ💧何かバレたかな沈黙して考え込む俺。 「海斗の事じゃないみたいだよ。兎に角着替えて下に降りておいでよ。昼御飯も出来てるしさ」 …昼メシ⁉二日酔いで、食欲ねーよ💧 「あ〰俺メシいらね。珈琲でいい」 「もしかして…二日酔い⁉中学生が⁉(怒)」 「…嫌味か💧」 「別に。未成年の飲酒は、法律で禁止されてなかったかなぁ」 ニコニコ笑う陸斗だが、目は怒っている。当たり前か💧 「堅い事言うなよ」 「僕は、何も言わないよ。ただ、お酒や煙草って身長伸びないよねぇ」 …言ってるじゃねーか💢 弟より背が低い兄は、なんとなく格好悪い。 「サッサとしてよね。かたずか無いから」 言いたい事を言うだけ言って下に降りて行く。 俺はというと怒らせたらとっても面倒なので、仕方無く着替えて降りて行った。 ダイニングでは、父聖斗が席についている。テーブルの上には、陸斗の手料理が並んでいた。いつもは、有り難いが二日酔いの俺は見ただけで吐きそう💧 「おはよう海斗。随分ねてたね。後一週間で、始業式だけど…そんな風で、大丈夫かい⁉」 穏やかに笑う父に、拍子抜けしてしまう。自分が夜遊びしてる事位お見通しの筈「大した事じゃねーよ」 ワザとぶっきら棒に言う。「まぁ…海斗の事だから大丈夫だと思うけどね」 「甘いよ父さん💢海斗も座って💢💢💢」 陸斗の頭に角が生えません様に(祈) なんて考えながら座ると父の様子が何故か落ち着きなく見える。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加