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最近好きな女に告白して振られたばかりだったから正直自分の事で頭が一杯だった。
「二人共、よく知ってる女だよ。お隣の優子さん🎵」『ブブー‼‼‼』
父の告白に、飲んでいた珈琲をオモイッキリ吹き出した。陸斗が、慌て俺にタオルを渡す。
…俺が…振られた女じゃねーか‼‼‼…
幼馴染みの坂宮優子は、海斗より3つ年上なのだが、優しくて少し気が強く可愛い女性だ。
「マジで言ってるのか⁉」「ああ。実は、彼女妊娠していてね。来年には、二人の弟か妹が出来るよ🎵」
…ニンシン…にんしん…妊娠⁉…
ボーゼン自失の俺。陸斗はその状況に、すっかり馴染んでいた。
「父さん、優子さん学校どうするの⁉」
「学校長にお願いして休学扱いに、してもらったよ。幸い、坂宮家は僕が身元保証人だしね」
和気相合と話す二人だが、俺はついていけない😢
タオルで口を拭い席を立つ「…好きにしろ。陸斗」
「何⁉」
「お前、東京の高校受験するってたな⁉」
「うん。中、高、大学部のある全寮制だけど⁉」
「俺もそこにする」
「ええぇ〰男子高だよ⁉
海斗の容姿じゃ」
…コイツは💢俺の気にしてる事をぉ💢💢💢…
死んだ母さんソックリの女顔とチビで痩せの俺は女に間違われ男に口説かれる。オマケに、馬鹿な奴は男でも良いとかって、襲われそうになった事もある。もちろん🎵返り討ちにしてやったけど😁
「…俺に、敵う奴がいるかそれと…俺、暫く帰らねーから」
「か、海斗⁉」
すがりつく目で俺を見る父「学校には、行くし…何かあったら携帯に連絡くれ」「喜んでくれないのかい⁉」
父の訴えに、むかつく。
…バカか💢自分の好きな人盗られて…その上に、子供が出来たなんて聞かされてどう喜べってんだよ‼…
「反対しないっつったろ‼少し、放っといてくれ💢」『バタン‼‼‼』
ドアを閉めて出て行く海斗その様子に、父は深い溜め息をつく。
「海斗は、難しい💧」
見かねた陸斗は、躊躇いがちに口を開いた。
「あのね…海斗、優子さんに告白したんだ」
「えっ⁉」
驚く父に、気まずい。
「夏休み入って、すぐにかな⁉」
「そう…だったのか。てっきり母親の様に、慕ってたから喜んでくれると思ってた」
「本人の言う様に、少し放っといてやろうよ。大丈夫👍海斗は、強いからすぐ元に戻るよ」
「…だと良いけど⤵」
うなだれる父を慰める陸斗
…こうして、俺の中学最後の夏休みは、最悪な夏であった…
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