第一話

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「まーたアンタか、ワタル。しつこいな、アンタも」 「いい加減警察呼ぶわよ?アンタをフルボッコにしてからだけど」 俺が呆れたように言うと、ブルーがポケギアを取り出す。 ちなみになぜフルボッコにしてからなのか。理由は四天王だからである。 そう簡単に警察に捕まえられるとは思わないし、ポケモンを倒して没収してからのが楽だ。 ポケモンさえなけりゃただのオッサンだしな。 「フハハハハ!!このワタルが貴様らごときに負けると思ったか!?」 ワタルが高笑いする。そういやこの高笑い、かなりネタにされてるよな。びっくりするぐらい。 そして、その言葉を聞くと呆れたように鼻で笑う、ブルー。 「えぇ、だってポケモンにやらなくても、トレーナーに究極技をやれば…ねぇ?」 「……気絶は確実だろうな」 ブルーの言葉に頷くグリーン。 言ってることが怖い、かなり怖い。 「カイリュー、破壊光線!!」より怖い、あ、これワタルのだ。 「とにかく!!イエローに手を出そうとすんのやめろよな!!ただでさえ年齢差が10歳あんだし、ロリコン扱いされるぜ?」 「はっ、愛に年齢差など関係ない!!」 「お前のは愛じゃないだろ」 もう駄目だ、こうなったらイエローになんとか……と思って、イエローを見ると。 「んー……っ」 目薬を使ってました。 …あれ、イエローってあんな子だっけ?こんな大事なときに目薬使うような子だっけ? とりあえずなにが幸いって、みんなが気付いてないこと。グリーンとブルーは相変わらずワタルになんか言ってるし。
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