第一話

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「えっと……つまり、イエロー先輩の策略…策略?で、グリーン先輩とブルー先輩が……」 「あれをフルボッコ…ということですか?」 「大正解ー、でもアレって言うなよ、確かに見た目ボロ雑巾だけど、人間だからな」 ゴールドもシルバーも信じられない…って顔をしている。 いや、俺も信じられないけど。 でも見ちまったから…信じるしかないんだよなぁ……。 「グリーンさん、ブルーさんっ!!」 イエローの声が聞こえて、俺達三人(俺とゴールドとシルバーな!!)がほぼ同時にグリーン達を見る。 その先には、二人に抱きついて?いるイエロー。 「もう…ワタルも反省したと思うので…止めてあげてください…っ!!」 「イエロー……」 「仕方ないわね…。ワタル?次に手を出したら命はないと思いなさい」 イエローが止めに入ってなんとかワタルの命は助かった。 まぁボコボコにされて顔面腫れてるけどさ。 「あれのどこが黒いんスか?」 「いいから見てろって……」 相変わらずゴールド達は信じないが、この先決定的な瞬間が……!! 「…あ、今笑った」 シルバーが横で呟く。 無言のゴールドを少し見ると、目を見開いて固まってる。 俺はさっきも見たからあれだけど、そう、イエローが笑った。小さく、もちろん黒い笑みを。 「まさか…本当だったんスね…」 「…ってことはあの涙は…目薬?」 「え、シルバーなんで知ってんだ?」 「姉さんから教わって…」 目薬で涙を作るやつは、ブルー直伝のようだ。
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