第一話

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「うわあぁぁぁぁっ!!」 ベッドから飛び起きる。 周りに見えるのはポスターとかで、ここが俺の部屋だというのがわかる。 「なんだ…夢かよー……」 確かに改めて考えると、あんな腹黒いイエローなんてまずあり得ない。 だって俺の知ってるイエローは、純真無垢、子供のような感じなんだから。 ……にしても夢でよかった。 今日はグリーン達と出かける用事が入ってる。 朝食や出かける準備の間に、そのことはすっかり忘れてしまい、みんなの元へ。 待ち合わせ場所にはもうみんな揃ってて。 一番最初に気付いたのがイエローだったのか、近付いてくる。 「レッドさん遅いですよー!!」 「あはは、ごめんごめん……」 「もう…ワタルと同じ目に遭いたいんですか?」 「え……?」 そう言ったイエローを見ると、夢と同じような表情で。 目の前には俺が知らないイエローがいて。 「……忘れちゃ駄目ですよ、あの約束」 小さい声で呟いたのだろうが、その言葉が、声が、すべてが耳から離れなかった。
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