第二話

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「んで、これがその卵?」 「えぇ、ゴールドならすぐに孵すことが出来る…よね?もうこの際性格は気にしないって博士が」 「おいおいおいおい…まるで俺が孵してきたポケモン達の性格がアレみてぇな言い方じゃねぇか、あぁ?」 「私の意見じゃないって……」 と、言いながらも卵を抱えているゴールド。 卵、と聞いた瞬間いろいろと準備をしてたぐらいだから、あいつとしても楽しみなんだろう。 というかここから見ていたら、もう夫婦にしか見えないんだが……、写真を撮って、言い値で買おう!!って言う人はどれだけいるのだろうか、少し気になる。 「お、動き始めた…シルバー、来いよ!!」 「え、あぁ……」 卵が動き始めたらしく、何故か呼ばれた。 クリスも俺も、ゴールドに顔を近付けて卵を見ている。 「なんかこれ、両手に花だな……あだっ!!」 「なにいきなり言ってんのよ、バカッ」 「集中しろ、バカ」 「なっ、バカって言うこたぁねぇだろ、バカって!!」 クリスの顔が少し赤くなっていたのは、気のせいではないはずだと思う。 あ、俺か?うん、言われ慣れてる。
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