第二話

7/14

29人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「う…うぅ……」 「そうだ、クリスは!?」 まだ目が覚めてない、クリスの声が聞こえてくる。 クリスの方を見ると、今やっと目が覚めたみたいで、目をうっすらと開けた。 「大丈夫か…?倒れたときにどこか打ったりとか……」 「…大丈夫みたい、痛みとかないもの」 クリスが体を起こし、軽くストレッチに似たことをする。 そんなとき、いきなりゴールドが声をあげた。 「ちょっ、クリス!!なんで胡座なんてしてんだよ!?」 「いいじゃない別に、楽なんだもん」 「女だろ!?周りを考えろ!!」 「あら、二人に私を襲えるだけの勇気があるなんて……ねぇ?」 ……明らかにおかしい。 普段なら、クリスが胡座なんてするはずないし、ゴールドが注意するなんて、あのルビーが訛り全開野生児少年になるくらい、レッド…先輩がバトル大嫌い引きこもりになるくらい、グリーン…先輩が立ち去り際に凄く良い笑顔で「バイビー☆」って言うくらい有り得ないことだ。 つまり、二人になにかあった、さっきの光の間に。 「だいたいなんなんだよ!!着崩れたまま直さないなんて!!もう少ししっかりしろよ!!」 「だからいいじゃないこれぐらい!!それともなに?こういうの見ると、ムラムラしちゃうの?」 「なっ……!!いきなりなに言うんだよ!?」 「あははっ、冗談を真に受けるなんてーっ!!」 ……とりあえず、クリスが暴走してる、誰か助けてくれ。これじゃ無理だ。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加