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「う…うぅ……」
「そうだ、クリスは!?」
まだ目が覚めてない、クリスの声が聞こえてくる。
クリスの方を見ると、今やっと目が覚めたみたいで、目をうっすらと開けた。
「大丈夫か…?倒れたときにどこか打ったりとか……」
「…大丈夫みたい、痛みとかないもの」
クリスが体を起こし、軽くストレッチに似たことをする。
そんなとき、いきなりゴールドが声をあげた。
「ちょっ、クリス!!なんで胡座なんてしてんだよ!?」
「いいじゃない別に、楽なんだもん」
「女だろ!?周りを考えろ!!」
「あら、二人に私を襲えるだけの勇気があるなんて……ねぇ?」
……明らかにおかしい。
普段なら、クリスが胡座なんてするはずないし、ゴールドが注意するなんて、あのルビーが訛り全開野生児少年になるくらい、レッド…先輩がバトル大嫌い引きこもりになるくらい、グリーン…先輩が立ち去り際に凄く良い笑顔で「バイビー☆」って言うくらい有り得ないことだ。
つまり、二人になにかあった、さっきの光の間に。
「だいたいなんなんだよ!!着崩れたまま直さないなんて!!もう少ししっかりしろよ!!」
「だからいいじゃないこれぐらい!!それともなに?こういうの見ると、ムラムラしちゃうの?」
「なっ……!!いきなりなに言うんだよ!?」
「あははっ、冗談を真に受けるなんてーっ!!」
……とりあえず、クリスが暴走してる、誰か助けてくれ。これじゃ無理だ。
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