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「だいたいあんた真面目なのよ!!もう少し楽にしたらどう?」
「なっ……真面目はいいことだろ!?つかクリスが言ったんじゃないか!!」
「あー、覚えてないわねー」
「お前ら……そこに座れぇぇ!!」
俺の声にビクッとなったのか、二人で俺の前に座る。
もっとも、クリスは相変わらず胡座で、ゴールドは正座と言う普段ではあり得ない座り方を二人はしているのだが。
「これから二人には俺の質問に答えてもらう、異論反論は認めない」
「なんでそんなのやらなきゃいけないの?面倒ね……」
「異論反論は認めない、さぁやるぞ」
質問は多少、省略させてもらう。
結果ではあるが、やはりゴールドとクリスの性格が入れ替わってた。
そして、二人の頭では性格が元のままの記憶があるらしい。
戻そうと思い頼んでみたのだが、
「結構この性格が気に入ってるから、このままでもいい」
と言われてしまい、なにも出来なくなってしまった。
「……どうしたらいいんだ俺は」
原因であるマナフィに話しかける。
ゴールドはどうやって安全にマナフィを連れて行くか一人で考えてるし、クリスはクリスで暇そうにしている。
だいたい、二人に話しかけたって何にもならないからな。
マナフィはマナフィで、不安そうにしている。
あの二人の性格がいきなり変わったんだ、不安にならない方がおかしい。
正直俺も不安だしな。
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