第二話

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「……というかマナフィ、お前の力ならなんとかならないのか?」 一応ではあるが尋ねてみる、しかしマナフィを首を横に振る。 どうやらあの力は偶然出来てしまい、次やってもただ精神が入れ替わるだけみたいだ。 「そういえば……」 以前クリスから話されたことがあった。「ゴールドが羨ましい」と。 そのときは理由がわからなかったが、もしかしたらこういうことだったのかもしれない。 俺もゴールドの性格は羨ましいと思う、真似はしたくないが。 「……だからって、これじゃ駄目だ」 ただの我が儘なのかもしれないが、俺は元の性格の二人の方が好きだ。 無鉄砲なゴールドにそれを止めるクリス、たまに俺も巻き込まれて。 そっちのが好きだったのに…。 「シルバーッ!!」 「……クリス?どうした?」 「グリーン先輩みたいに、眉間にシワが寄ってるわよ?ちゃんと笑わないとー」 まるでゴールドみたいに言うクリス。誰のせいで~と言おうと思ったが、これでも俺を心配してくれてるんだ。 「おいクリス!!シルバーに抱きついてんなよ!! ……ったく、シルバー大丈夫か?」 「え……あぁ、大丈夫だが」 「そっか、なら良かったぜ!!」 ゴールドも心配して近付いて来た。 なんなんだ俺は。自分で心配しているのに二人に迷惑かけて。 性格が変わったのは二人なのに、なにをしてるんだ俺は。
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