第二話

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「そうだ!!早くシルちゃんを博士のとこに連れていかないと!!」 ゴールドが思い出したかのように言い、俺の膝の上にいたマナフィを抱き上げる。 マナフィはマナフィで、嬉しそうにキャイキャイしてる。 そりゃ、親じゃない俺よりは(すり込みでなった)親のゴールドの方がいいだろう。 「んじゃクリス、行くぞ」 そしてゴールドがクリスの手首を掴んで、博士の元へ行こうとする。 しかしクリスはその手を振り解いた。 「イヤ!!ゴールドが孵したんだし、アンタが親でしょう?だったらゴールドだけで行けばいいじゃない」 「なっ!?だいたいクリスがシルちゃんの卵を持ってきたんだろ!?だったらクリスも行く義務がある!!」 「そんな義務なんて知らないわよ!!」 二人がまた喧嘩を始める。マナフィはマナフィでオロオロしている。 喧嘩自体そんな物珍しいものではないのだが……。 (……あれ、これ、さっきも見たような気が) そう思った瞬間、また辺りが眩い光に包まれた。 何かが倒れる音がする。 体の力が抜け、膝から崩れ落ちる。 そういえば二人はどうなったのだろう。あのマナフィは……。
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